2013年09月23日

読み手を引っ張る「リズム」

『風の歌を聴け/村上春樹』

村上春樹さんは、このデビュー作を、
「キッチン文学」と呼んでいます。

当時、ジャズ喫茶を経営していた村上さんは、
毎晩、仕事が終わったあと、自宅のキッチンのテーブルで
このデビュー作を書き上げました。

毎日、短い時間しか書けない。

それが、あのリズミックな独特な文体を生んだのです。

例えば、こんな文章。

「街について話す。僕が生まれ、育ち、そして初めて女の子と寝た街である」

この型を借りて広告文章にしてみると

「集中力が向上。話を聞く、話す、お子様に必要な集中力が身につきます」

結論を短いセンテンスで書く。
そして、第二文で、結論を補足する。

これ、広告文章の必殺パターン。

「結論⇒補足説明」で読みすくする。
「短い⇒長い」で読みやすくする。

グイグイ読み手を引っ張る「リズム」
村上春樹さんの不朽の名作から学んでください。

「リズム」の力、痛感するはずです。  


Posted by 北の誉 at 18:01Comments(0)マジメな話

2013年09月10日

どう書くかではなく何を書くか

「コピーラティング」というと、多くの人が
広告の文章をうまく書く技術だと思ってしまいます。

つまり、「どのように書くか?」をとても気にしているってこと。

もちろん、これはとても重要です。
言い方ひとつで相手に与える印象が変わるから

でも、それよりも大切なのは「内容」です。
つまり、「何を書くか」は「どう書くか」よりもはるかに重要ってこと

内容がスカスカだと、どんなにうまく書いても成果は出ません。
と言うか逆効果。「何だ、うまいこと言いやがって」ってなります。

お客様は敏感で、
スカスカの内容を見逃してはくれません。

だから「何を書くのか?」
ここにガッチリ時間を使って欲しいのです。

つまり、リサーチに思いっきり時間を使ってください。
「どのように書くのか?」はその次のステップです。

この順番、これが肝です。
忘れないでくださいね。  


Posted by 北の誉 at 16:07マジメな話